フーナーテストとは
不妊治療を進めていく内に、医師から
一度フーナーテストをしてみましょうか?」と提案されることもあるかと思います。

フーナー…?
そんなフーナーテストについて詳しくまとめていきます。

何の検査なのか

性交後6~12時間後に女性の「子宮頚管」という場所に精子がいるかどうかをチェックする検査です。

それで何が分かるの?

子宮頚管という場所は精子にとってはボトルネックのような場所。
精子の一部は数時間から数日ほど、その子宮頚管部分に残ってしまいます。

その精子の数が運動率を見ることで、

①無精子症や乏精子症など、精子の問題の可能性を探る
②女性側に精子の動きを封じてしまう「抗精子抗体」がある可能性

基本的には上記2点のチェックとなります。

正確性は?

最近ではフーナーテストの意味について、問われることが多くなりました。

そもそも元気な精子はボトルネックとなる子宮頚管などものともせず、ぐんぐんと子宮へと進んでいきます。
早い精子だと1時間~数時間内には子宮に辿り着き、卵管を探し当てます。

それに対してフーナーテストは性交後早くても6時間後、遅ければ1日内にする検査です。
受精能力のある精子ならとっくに子宮頚管は突破しています。
フーナーテストを行う意味とは

そもそも数時間経ってもそこに残っている精子は、元気のない精子や奇形精子、ブロッカーの役割を果たす精子などが多いのです。
それを調べる意味は果たしてあるのか?という部分で今は議論されています。

また、精子の数は運動性はその時の男性の体調や生活スタイルに大きく左右されます。
一度の検査で結論が出るような正確性の高い検査ではありません。

それならなぜ続けられているのか?

昔から行われていて、馴染みがあり簡易的にできるので、クリニックを中心に行われ続けています。

また、もっとも行う価値がある理由として「女性側の抗精子抗体」の有無を確認するというものがありますが、最近は血液検査でより正確に不動化抗体を調べられるようになりました。

そのため個人的にはフーナーテストは信頼性に欠ける、やる意味がない検査だと考えていますが…不妊治療の手順として根強い人気があるようです。

費用が安いのも患者さんに提案しやすい=検査をしやすいということに繋がっているかもしれません。

費用はいくら?

保険適用となり、通常は1000円以下でできる検査項目です。

フーナーテストの検査内容と診断を詳しく教えて

性交後の頸管粘液を採取し、400倍の顕微鏡視野に運動性の高い元気な精子がいくついるのかをカウントします。
時期は子宮頚管粘液の多い「排卵期」を選びます。

優 15個以上
良 10~14個
可 5~9個
不良 4個以下

フーナーテストでは元気な精子が多ければ多いほど妊娠の可能性は高いと結論づけます。
しかし、結果が例え「不良」であっても、妊娠の可能性がないわけではありません。

なぜなら、前述したように運動性の高い精子は数時間もの間にとっくに子宮頚管を突破している可能性が高いからです。

他にもあるフーナーテストの問題点とは

フーナーテストは性交をした数時間後に行う検査です。
ということは、いつまでにセックスをしなくてはならないという義務感が発生してしまいます。

結果、男性はセックスに集中できず、またプレッシャーにより勃起もうまくいかないというトラブルに繋がる場合もあります。
フーナーテストの問題点

フーナーテスト・まとめ

不妊治療の医師から検査を勧められた場合、断るのが精神的に難しい場合があります。
高額な費用が必要ないので、金額を理由に断るのも難しいですね。

しかし、男性にしてみれば、フーナーテストに合わせて射精するのが難しい場合もあります。
さらに、信頼性に欠けるとなると、一体何のためにするのか…?という疑問もあるでしょう。

フーナーテストを受け、万が一その結果が悪かったとしてもまずは気にしないことです。
結果が悪い=妊娠できないということではありません。

フーナーテストは、女性の抗精子抗体を調べているものだと考え、気を楽に臨むのが理想的だと言えます。